電力会社を乗り換えると月いくら安くなるか
— 電力自由化の正しい使い方
2016年に家庭向けの電力が自由化されて10年近くが経つ。 乗り換えには工事も立会いも不要で、停電リスクも上がらない。 それでも乗り換えていない家庭が多いのは、仕組みをよく知らないからだ。 一度の手続きで毎月節約が続く固定費削減として、優先度は高い。
この記事でわかること
- ✓停電リスクは変わらない。インフラは送配電会社が管理し続ける
- ✓手続きはネット申し込みのみ。工事・立会い不要
- ✓3〜4人家族で年間1〜3万円程度の削減が見込める
- ✓ポイント連携プランはトータルのコストで比較する
- ✓燃料費調整額の上限設定がない会社には注意
乗り換えない理由のほとんどは誤解
Q. 停電しやすくなる?
→ ならない。電線・電柱は送配電会社が管理し続ける。復旧対応も変わらない。
Q. 工事が必要?
→ 不要。スマートメーターが設置済みなら遠隔で切り替わる。設置が必要な場合も工事は無料。
Q. 解約違約金が発生する?
→ 多くの新電力は違約金なし。現在の大手電力もほぼ違約金なし。
Q. 会社が倒産したら?
→ 倒産しても地域の大手電力が自動的に供給を引き継ぐ(最終保障供給制度)。ただし料金は高くなるため、その前に次の会社を探す必要がある。
世帯別の節約額目安
大手電力の標準プランから乗り換えた場合の概算。ポイント還元含まず。
| 世帯・使用量 | 月額削減 | 年間削減 |
|---|---|---|
| 1人暮らし(月150〜200kWh) | 200〜500円 | 2,400〜6,000円 |
| 2人暮らし(月250〜350kWh) | 500〜1,200円 | 6,000〜14,400円 |
| 3〜4人家族(月400〜600kWh) | 1,000〜2,500円 | 12,000〜30,000円 |
| 4人以上・オール電化(月600kWh〜) | 2,000〜5,000円 | 24,000〜60,000円 |
契約プラン・地域・使用量によって大きく変わる。実際は比較サイトで現在の電気料金と比較する。
プランの選び方 — 4つのチェックポイント
基本料金と従量単価で比べる
電気料金は「基本料金(契約アンペアで決まる固定費)」+「従量単価×使用量」の構造。使用量が多い家庭は従量単価の差が効きやすい。
燃料費調整額に上限があるか確認する
2022年のエネルギー価格高騰で、燃料費調整額の上限がない新電力は大幅値上がりした。乗り換え先の「燃料費調整額の上限設定」を確認する。
ポイント還元はトータルで計算する
楽天・au・SoftBankなどはポイント還元が強みだが、電力単価が安いかは別の話。月の電気代×ポイント還元率を計算し、単価の差と合算して比較する。
ガス・通信とのセット割を優先する
すでに使っているサービス(ガス・スマホ)とのセット割がある場合、個別に最安を探すより合計で安くなることが多い。
主要プランの特徴と向いている人
楽天でんき
楽天市場をよく使う人楽天ポイントが電気代に使える・貯まる
注: 燃料費調整額の上限なし
auでんき
auユーザーauの通信費とまとめてPontaポイント還元
注: スマホとのセット割が強み
ソフトバンクでんき
SoftBank・Y!mobileユーザーSoftBank通信費とまとめ払い・PayPayポイント
注: 通信とのセット節約に強み
ENEOSでんき
ENEOSでガソリンを入れる人ガソリンスタンドでのdポイント還元
注: 電気+ガスのセット割あり
東京ガス(エリア限定)
東京ガスを使っている関東在住者電気+ガスのセット割で合計節約
注: セット割の絶対額が大きい
乗り換えの手順(30分以内で完結)
現在の電気代明細を確認する
先月の検針票またはWEB明細で「契約アンペア」「月の使用電力量(kWh)」「現在の月額」を確認する。
比較サイトまたは直接サイトで見積もりを取る
「電力比較サイト」に使用量と地域を入力すると概算が出る。ポイント還元を加味した実質額で比較する。
ネットから申し込む
名前・住所・現在の電力会社・お客様番号(検針票に記載)を入力して完了。工事・立会いは不要。
切り替え完了の連絡を待つ
申し込みから1〜2ヶ月で切り替わる。元の電力会社への解約連絡は新電力側がやってくれることが多い。
よくある質問
賃貸でも乗り換えられますか?▼
オール電化の家庭は乗り換えられますか?▼
太陽光パネルがある場合は?▼
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